遺言をしたからといってなんでも叶うわけではありません

遺言事項

遺言に記載をすることによって、遺言者が亡くなった際に効力が生じる事項を、遺言事項といいます。
いくら遺言者の意思とはいえ、なんだもかんでも思い通りになるとすると、かえって紛争の元になる恐れがあるからです。

主な遺言事項

財産関係

祭祀主催者の指定
相続分の指定、指定の委託
遺産分割方法の指定、指定の委託
特別受益の持戻しの免除
相続人相互間の担保責任の指定
遺贈
遺留分減殺方法の指定
一般財団法人の設立・財産の拠出
生命保険受取人の変更
信託の設定
「相続させる」旨の遺言

身分関係

認知
未成年後見人や未成年後見監督人の指定
推定相続人の遺言廃除や、その取消し

遺言執行

遺言執行者の指定・指定の委託

付言

概ねこんなところでしょうか。
減退されているとはいえ、結構幅広く認められているように見えますよね。

遺言では、遺言事項以外に「付言」というものがよく記載されます。
あくまで私個人の意見ですが、遺言事項だけの遺言って、なんだか寂しいですよね。

例えば、財産を特定の相続人に多めにあげたい場合だと、多めにあげたい理由がありますよね。
他の相続人には十分な財産があるからとか、介護をしてくれた感謝の気持ちとか、他の相続人には生前にいろいろ経済的な援助をしてあげたとか。
ただ財産の配分だけ書くよりも、その理由を書いてあげる方が、納得がいくのではないでしょうか。

また、財産に限らず、伝えたい気持ちってあると思います。
今までありがとうとか、これからも家族で支えあって、仲良く生きていってほしいとか、お母さんを大事にしてあげて、とか。
そんな思いを遺すのも、付言の役割です。

なので、もし遺言を書く時には、ぜひ「付言」も書いてあげてくださいね。


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