遺言書はお金持ちだけのもの?

相続?争族?

テレビのサスペンスなどでは、大富豪の何億もの遺産の行き先を記した遺言書を巡って、事件が繰り広げられたりしますよね。

では、遺言書が必要なのはお金持ちだけなのでしょうか?
必要かどうかはケースバイケースにはなりますが、遺産を巡って紛争が起きるのは、お金持ちに限ったことではありません。
むしろ、遺産がたくさんある方が、ある程度平等に分けられるといえます。

遺産は自宅の不動産と多少の預金のみという方も多いと思います。
でもそうなると、「一番価値の高い自宅を相続するのは自分だ」「管理などしないで売るつもりだろう」「不動産がもらえないなら預金は全額よこせ」などと限られた遺産を巡って争いになる恐れがあります。
相続のために、親族が争うことを揶揄して、「争族(そうぞく)」などと言ったりします。

遺言書がある場合

遺言書がある場合、もしも自分の相続分に不満があったとしても、亡くなった方の意思を汲んで、ある程度は我慢をして何も言わないのが人情だと思います。

基本的には、被相続人の意思が優先されるので、言い方は良くないですが、諦めがつくというのも重要ですね。
元々が仲の良い家族であれば、多少の不満があっても口に出さなければ、仲良く付き合っていけるでしょう。
ですが、もしかしたら言えばもらえるかもしれない状態だと、お互いにどんどん自分の取り分を主張して、仲が良かったのに仲が悪くなっていくことは十分考えられます。

遺言書は、相続を争族にしないための転ばぬ先の杖と言えるでしょう。


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